古川進教授が「日本福祉工学会論文賞」を受賞

成果概要

2008年11月21日

機械システム工学科の古川進教授が日本福祉工学会の「日本福祉工学会論文賞」を受賞し、2008年11月29日に同学会から表彰されました。

この賞は、「日本福祉工学会誌」に記載された優秀な研究報告に授与し、福祉工学の研究発展に資することに対し贈られるものであります。

「日本福祉工学会誌」の記載論文は、「足跡パターンの変化に基づく歩行状態の定量化」(十巻一号)において、古川教授は床に置かれた紙の上を歩いたとき足跡を紙面に記録する方法を考案し、さらにこの記録された足跡をコンピュータ内に取り込んで歩行の特徴を抽出できる「歩行分析装置」を開発した。

本論文は、歩行分析システムにおける特にソフトウエアに関連したもので、具体的には各足跡の類似度を算出し、健常者と障害者の区別ができるかどうかの検証を行ったものです。
その結果、障害者の足跡の類似度は低くなる傾向が顕著であることが分かりました。

今後、解決すべき課題は多いが、高価な測定装置を使わずに、安価にかつ、手軽に障害者の状態を把握することのできる方法を提案し、その有効性を確認したものであります。

さらに研究を進めて、障害者のリハビリテーションのためばかりでなく、健常者の健康状態と足跡との関係も明らかにすることによって、福祉工学、健康科学の発展に努めていきたいと話されました。

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