熊田教授が日本セラミックス協会賞学術賞を受賞

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2012年06月15日

 クリスタル科学研究センターの熊田伸弘教授が第66回日本セラミックス協会賞学術賞を受賞し、6月8日に東京で行われた日本セラミックス協会2012年総会において表彰されました。同賞は、セラミックスの科学・技術に関して貴重な研究をなし、その業績が特に優秀な日本セラミックス協会会員に与えられる賞で、今回は5名受賞しました。
 受賞課題「水熱反応による新規無機化合物の探査と特性評価」は、これまでは合成が困難であった化合物を水熱反応によって初めて合成し、その結晶構造および諸特性を明らかにしたことです。それらの中には新しい超伝導体や可視光応答型光触媒活性を有する化合物も含まれています。遷移金属酸化物、リン酸塩およびビスマス酸化物などにおいて水熱反応によって多くの新しい化合物を見出し、その結晶構造および特性を明らかにしたことが評価されました。

 熊田教授は、「「水熱反応」は、クリスタル科学研究センターの前身である無機合成研究施設の発足当時に研究されていた人工水晶の育成に使われる手法であり、この手法を用いて多くの新しい無機化合物を合成できたことは感慨深いです。今後は水熱反応を使ってエネルギーや環境問題に役立つような性質を持つ新しい無機化合物を合成していきたいです。また、このような賞を頂けたのは研究グループや共同研究者の皆さん、卒業生を含む多くの学生さんおよび家族のサポートのおかげです。大変感謝しています。」と話しています。

副賞のメダル

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