キム ミンス研究員、相澤朋弥さんが受賞

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2018年12月07日

 平成30年11月21日(水)から24日(土)、Lakai Sandpine Resort (韓国江原道)にて開催された「The 35th International Korea-Japan Seminar on Ceramics」において、キム ミンス工学部研究員が「Young Ceramist Best Presentation Award」を修士課程2年応用化学コース(指導教員:和田智志教授)の相澤朋弥さんが「Outstanding Poster Presentation Award」を受賞しました。

 キム研究員が受賞した「Young Ceramist Best Presentation Award」は、特に優れた研究発表を行った若手研究者に授与されるものです。

 受賞対象となった研究題目は、「Fabrication of 85(Bi0.5Na0.5)TiO3–15 hexagonal BaTiO3 green body with high magnetic field electrophoretic deposition method」です。

 (Bi0.5Na0.5)TiO3系圧電セラミックスは特定の結晶方位にセラミックスを配向させたとき、圧電特性が向上することが知られています。本研究では、 [111]方向に配向した85(Bi0.5Na0.5)TiO3-15BaTiO3セラミックスを作製するため、強磁場下で電気泳動を行う特殊な手法によって、配向度80%以上の成形体の作製に成功しました。今後は焼結条件を最適化し、高配向の圧電セラミックスとすることを目指しています。

 受賞したキム研究員は、「この度は本賞を受賞することができ、大変光栄に思います。実験の全過程を指導してくださった和田智志教授、実験結果の解釈をお手伝いいただいた藤井一郎助教、上野慎太郎准教授、強磁場下での電気泳動実験をご指導くださった物材機構の鈴木達様、 打越哲郎様、および、研究室の皆様のおかげで受賞できたと思います。この場を通じてもう一度感謝申し上げます。今後もこの賞を励みに研究活動に精進したいと思います。」と述べています。

 

 相澤さんが受賞した「Outstanding Poster Presentation Award」は、特に優れたポスター発表を行った研究者に授与されるものです。

 受賞対象となった研究題目は、「Investigation of Sintering Conditions and Electric Properties of BiFeO3-based Piezoelectric Ceramics」です。

 BiFeO3系圧電セラミックスは、焼結時におけるビスマス揮発により圧電特性の低下が問題となっています。本研究では焼結時の雰囲気制御および焼結後のポストアニール処理時の降温速度の影響を調査しました。この結果を基に、焼結条件の最適化を行うことでさらなる圧電特性の向上が期待されます。

 受賞した相澤さんは、「この度は優秀ポスター賞を受賞することができ、大変光栄に思います。ご指導していただいた和田智志教授、上野慎太郎准教授、藤井一郎助教、物材機構の鈴木達様をはじめ、本研究に協力していただいた関係者の方々に深く御礼申し上げます。今後もこの賞を励みに研究活動に精進したいと思います。」と述べています。

 

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