キム サンウック研究員、カナル プラシャド ゴパルさん、ナム ヒョンウクさん、相澤朋弥さんが「研究奨励賞」を受賞

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2018年12月07日

 平成30年11月15日(木)から16日(金)、神奈川県川崎市にて開催された「第38回エレクトロセラミックス研究討論会」において、キム サンウック研究員(工学部和田研究室研究員)、グリーンエネルギー変換工学特別教育プログラムに所属するカナル プラシャド ゴパルさん(博士課程3年)、ナム ヒョンウクさん(修士課程2年)、および応用化学コースに所属する相澤朋弥さん(修士課程2年)(指導教員はいずれも和田智志教授)が「研究奨励賞」を受賞しました。本賞は優秀な研究発表を行った学生に授与され、その功績を称えるとともに今後の研究活動を奨励するものです。

 受賞対象となった研究題目は「Bi系圧電セラミックスにおけるマテリアルソフトニングの起源(キム サンウック研究員)」、「高配向(Bi0.5K0.5)TiO3圧電セラミックス作製のための条件最適化(カナル プラシャド ゴパルさん)」、「アニール条件がBi系圧電セラミックスに与える影響(ナム ヒョンウクさん)」、「BiFeO3系圧電セラミックスの焼結条件の検討と物性評価(相澤朋弥さん)」で、いずれの研究も毒性の高い鉛を含む既存の圧電材料を代替するため、高温領域でも使用でき、かつ優れた圧電特性を示す非鉛Bi系圧電体を開発することに挑戦した研究です。今回の研究で種々のBi系圧電体を結晶構造レベルからセラミックスを構成する粒子のレベルに至るまで構造設計・制御に工夫を施すことにより、Bi系圧電体の微構造と圧電特性との関係が明らかになってきました。圧電材料は、センサー、医療、エネルギー変換など幅広い分野において使用されている材料なので、今回の研究を礎により優れたBi系圧電体の開発を進めることで、環境負荷の小さな圧電デバイスが皆さんの身近でも活躍する時代が訪れるかも知れません。

 受賞したキム サンウック研究員は受賞者を代表して、「この度は受賞することができ、大変光栄に思います。また、本研究は多くの方々のご支援のもとに行われました。関係者の皆様にこの場をお借り致しまして御礼申し上げます。今後もこの賞を励みに研究活動に邁進したいと思います。」と述べています。

 

左から、キム サンウック研究員、相澤朋弥さん、ナム ヒョンウクさん、カナル プラシャド ゴパルさん

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