平林由希子助教が国際水文科学協会(IAHS) 2009年Tison Awardを受賞

成果概要

2009年09月10日

工学部土木環境工学科/国際流域環境研究センターの平林由希子助教が、このたび国際水文科学協会(IAHS)の2009年Tison Awardを受賞し、9月6日(日)から12日(土)にインド,ハイデラバードで開催されるIAHS総会において、授賞式が挙行されることとなりました。

平林助教は「本研究は、最新の温暖化実験結果を、水災害の将来予測という、より社会が必要とする情報として示すことを試みた成果の一つです。温暖化および水資源の持続可能性の分野は、日本の国際貢献に関する海外戦略の中枢にありますが、山梨大学の国際流域環境研究センターからもこうした研究成果を通じて、水という視点から、国内外に情報を発信し貢献することができればと思っています。」と話しています。

Tison AwardはIAHS初代会長のTison博士にちなんだ賞で、IAHSによって過去2年間に発表された若手研究者(41才以下)による優れた論文の中から、毎年一編が選ばれ授与される大変名誉のある賞です。今回受賞の対象となったのはIAHSの機関ジャーナルであるHydrological Sciences Journal(HSJ)に掲載された以下の論文です。

Yukiko Hirabayashi, Shinjiro Kanae, Seita Emori, Taikan Oki, Masahide Kimoto,
Global projections of changing risks of floods and droughts in a changing climate,
Hydrological Sciences Journal, 53(4), 754-772, August 2008

なお、同賞の授賞は20数年の歴史の中で、日本を含めたアジアからは3組目、日本からは2組目の受賞となります。

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