国際シンポジウムUniversity of Yamanashi International Symposium (UYIS2016)を開催

ニュース

2016年12月02日

 山梨大学は、文部科学省平成24年度科学技術人材育成費補助金「テニュアトラック普及定着事業」が採択され、テニュアトラック制度による人材育成システムの全学的な普及・定着を加速させています。

 その一環として、11月22日(火)、本学甲府キャンパス情報メディア館においてUniversity of Yamanashi International Symposium (UYIS2016)を開催いたしました。

 今年度は2部構成で開催し、午前の第1部では、テニュアトラック普及定着のための講演会として、島田眞路学長による開会挨拶、文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課 高橋耕輔 氏から「科学技術イノベーション人材の育成・確保」と題して、若手研究者をとりまく現在の状況等を交えてご挨拶がありました。その後、基調講演①では、科学技術振興機構(JST) 榎敏明プログラム主管から、「テニュアトラック制度と若手研究者の育成」と題し、テニュアトラック制度が、若手研究者の活躍を支援するとともに、国際コミュニティの中での、日本の研究の発進力を高めることに貢献することについて述べられました。続いて、豊木先端領域若手研究リーダー育成拠点長から「先端領域若手研究リーダー育成拠点の 8年を振り返り今後を考える」と題し、本学での取り組みの説明がありました。基調講演②では、武田三男信州大学理事から、「信州大学における若手人材採用育成に関する取組みと課題」と題し、これまでの信州大学における若手人材の採用・育成及び支援等について述べられました。それぞれの講演者からのご講演によりテニュアトラック制度の在り方について現状を知るとともに、今後の本学での取組課題を明確にすることが出来ました。  午後の第2部では、招待講演者およびテニュアトラック教員の研究成果の発表を行い、「先端機械工学分野」「結晶ボンドエンジニアリング研究分野」を取り上げました。また、本拠点でテニュアトラック教員として活動し、既にテニュアを獲得した元テニュアトラック教員3名からもご講演いただきました。

 先端機械工学分野では、近年盛んとなっているナノ・マイクロ統合分析システムに関する装置開発など最先端の成果を紹介しました。山梨大学若手教員がマイクロ流体工学を基盤とする生体分子分析システムに関する成果の発表、兵庫県立大学 山口 明啓 准教授がナノ粒子自己組織化高次構造を基盤とする超高感度生体分子分析技術に関する招待講演を行いました。

 結晶ボンドエンジニアリング分野では、太陽電池応用に向けた材料開発に関する研究について紹介しました。山梨大学若手教員がイオン結合性半導体に関する研究成果の発表、國立成功大學 Shoou-Jinn Chang 教授がIII-V族半導体に関する招待講演を行いました。

 既にテニュアを獲得した元テニュアトラック教員らが研究拠点「ナノ光電子機能創成分野」「アジア域での流域総合水管理研究関連分野」「医工融合世界最先端機器開発・研究分野」に関する講演を行いました。

 併せて山梨大学先端領域若手研究リーダー育成拠点に所属するテニュアトラック教員5名のポスター発表も行いました。多くの方にご参加いただき活発な意見交換が行われ、大変有意義なシンポジウムとなりました。

 

 

関連リンク

山梨大学 先端領域若手研究リーダー育成拠点

山梨大学 テニュアトラック普及・定着事業

 

 

 

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