優秀賞を福田氏・岩沼教授・山本助教の研究グループが受賞

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2015年06月22日

左から 山本助教、福田氏、岩沼教授

 

 本学大学院修士課程コンピュータ・メディア工学専攻の福田翔士氏(平成26年修了,ヒューマンズ・ネット(株)所属),本学大学院総合研究部の岩沼宏治教授および山本泰生助教が,2014年度の人工知能学会研究会優秀賞を受賞しました.

 この賞は,人工知能学会研究会において発表された過去1年の間の研究から,特に優秀なものを選定し与えられるものです.選考基準は独創性,学術・技術上の寄与と波及効果,表現のわかり易さが考慮され,特に独創性が重視されています.上記の論文は,2014年度に人工知能基本問題研究会で発表された47件の中から2件選出されたものの一つです.

  受賞した「トランザクションストリーム上のオンライン型頻出飽和集合マイニング」は,岩沼・山本研究グループがこれまで取り組んできたデータストリームマイニング問題に対するオンライン型近似アルゴリズムの研究を更に発展させたものです.昨今ではビックデータ処理に関連して,長大なストリームデータの効果的な処理技術を開発することが重要になってきています.本研究はストリームデータから,ストリームが続く限り,頻出なデータの組合せ集合を高速に実時間で抽出することを継続する新しいアルゴリズムを提案しています.従来のものと比較して多くの良好な性質を持っており,理論的な解析結果を示すと共に,実証実験により優秀な性能を確認しています.その実用性や,今後の更なる発展性が期待されて,受賞に至ったものです.

 なお、以下の学会HPの上にも掲載されています.

 http://www.ai-gakkai.or.jp/About%20us/jsai_award-sig/#INCENTIVE

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