修士課程工学専攻機械工学コース2年の上原快晟さんらが日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会において2つの賞を受賞

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2026年08月05日

 令和8年6月30日(火)~7月1日(水)に福岡県福岡市で開催された日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2026(ROBOMECH2026)において、修士課程工学専攻機械工学コース2年の上原快晟さん(指導教員:野田善之 工学域教授)が若手優秀講演フェロー賞を受賞するとともに、野田善之 工学域教授星龍貴さん(株式会社キトー、本学修士課程機械工学コース修了生)、細田康二さん(株式会社キトー)との研究グループとしてROBOMECH表彰(学術研究分野)を受賞しました。

 ROBOMECH表彰(学術研究分野)は、2025年6月に開催された日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2025(ROBOMECH2025)において、特に優れた研究成果を発表した著者に授与されるもので、ロボティクス・メカトロニクス分野の発展に大きく寄与する研究として高く評価されたものです。同講演会では1,539件の発表が行われ、その中からわずか7件のみが選出されており、採択率約0.5%という非常に競争率の高い賞です。

 また、若手優秀講演フェロー賞は、ROBOMECH2025において優れた講演を行った日本機械学会学生員に授与されるもので、機械分野の発展に大きく貢献する講演として高く評価されたものです。

 受賞対象となった研究題目は、「インバータを備えた高速天井クレーンの操作技能を習得できる操作訓練シミュレータの開発」です。

 クレーン操作では、運搬物の揺れを抑えながら迅速かつ正確に作業を行う高度な技能が求められます。特に高速天井クレーンは、従来型より荷揺れが発生しやすく、より高度な操作技術が必要です。本研究では、高速天井クレーンの操作技能をバーチャル環境で効率的に習得できる訓練シミュレータを開発しました。

 本研究では、高速天井クレーン特有の荷揺れ抑制操作を数理的に解析し、その結果を基に訓練シミュレータ内で最適な操作方法を提示したことに加え、習得が難しい操作技能を意欲的に学べるようゲーミフィケーション要素を導入した点が高く評価されました。また、産学連携を活かして実際の高速天井クレーンを用いた実機評価を行い、操作技能の習得効果を検証したことも、研究の信頼性と実用性を高める成果として評価されました。

 本研究により、産業機械の操作技能習得においてシミュレータ技術が有効であることが示されました。今後は、誰もが安全かつ効率的に操作技能を身につけられるよう、VR・AR・XR技術を活用した高度な教育支援システムへと発展していくことが期待されています。

 受賞にあたり、上原さんは次のようにコメントしています。

「近年の製造現場では、AIやロボット技術の導入が進む中、作業者が複数の業務に対応できる多能工化が強く求められています。多能工化には、技能や知識を効率的に習得できる仕組みが不可欠であり、その一つの解決策として本研究が評価されたことを大変光栄に感じています。

熟練者が減少する中で、誰もが意欲的に高度な熟練技能を習得できるVR・AR・XR技術の実現に向け、今後も研究活動をさらに推進していきます。」

 各賞の詳細については、下記URLをご覧ください。
 ・日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門 表彰
 ・若手優秀講演フェロー賞贈賞報告

 

(左から)上原さん、野田教授、細田さん

ROBOMECH表彰記念品

若手優秀講演フェロー賞を受賞した上原さん

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