産業用ロボット「SCARA」試作機が「未来技術遺産」に登録

成果概要

2008年10月21日

名誉教授の牧野洋先生が1980年に製作した産業用ロボット「SCARA」試作機が10月9日、国立科学博物館の「重要科学技術資料(愛称・未来技術遺産)」として登録されました。

このSCARAとは水平方向に曲がりやすい屏風型構造のアームを保つ水平多関節ロボットです。電子基板の穴中に部品を挿入するなどの組み立て作業をはじめとして産業界で広く使われています。 重要科学技術資料の登録制度は本年度、同博物館が新設したものであり、科学技術の発展史上重要な役割を果たし、次世代に引き継ぐべき技術資料を登録するものです。
そこでSCARAは組み立て作業をはじめとする産業用のロボットとして世界中で使用されているだけでなく、日本の科学技術の独自性を示した点が評価され、その試作機であるということで本学の試作機が選ばれたものです。

10月9日には東京・上野の同博物館で登録証の授与式が行われました。SCARA試作機は本学甲府キャンパスの「ものづくりプラザ」内にあり、自由に見学できます。

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