奥田教授がASEV日本ブドウ・ワイン学会技術賞受賞

成果概要

2009年11月21日

ワイン科学研究センターの奥田 徹教授が、11月20日(金)に広島大学で開催されたASEV日本ブドウ・ワイン学会2009年大会で同学会技術賞を受賞しました。

受賞技術の名称は「分光光学的パラメータを用いた判別分析による国産赤ワインの原料ブドウの推定」で、吸光度など簡単な測定が容易な項目を測定することで、赤ワインの原料ブドウを推定する技術を開発したことによります。

奥田教授は「食品の偽装問題が横行する今日、原料を特定する技術の確立が求められるようになってきました。ワインの場合、原料ブドウの推定は官能検査による経験的な方法に頼らざるを得ない状況です。HPLCなどを用いた分析方法の開発は進んでいますが、時間や経験が必要になり、多くの問題があります。そこで、今回の研究では、分光光度計を利用した、簡単な分析方法を開発しました。本方法では5波長の吸光度の分析結果を統計解析することで、ブドウの品種をかなりの精度で特定することができます。簡易分析ではありますが、実用性が評価されたものと喜んでいます。」と話しています。

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