工学部応用化学科の上野慎太郎准教授が「日本セラミックス協会 進歩賞」を受賞

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2019年07月17日

 令和元年6月7日に都内で開催された公益社団法人日本セラミックス協会・名誉会員推戴式、表彰式において、工学部応用化学科の上野慎太郎准教授が「第73回(2018年度) 日本セラミックス協会 進歩賞」を受賞しました。

 上野准教授が受賞した「日本セラミックス協会 進歩賞」は、39歳以下のセラミックス研究に従事する研究者を対象として、セラミックスの科学・技術に関する学術上優秀な研究業績をあげたと認められる人に授与されます。

 受賞の対象となったのは、「高性能キャパシタのための金属/絶縁体複合セラミックスの創成」に関する一連の研究で、電子機器には必ず搭載されているセラミックキャパシタの高性能化を目的として、卑金属と絶縁体、或いは導電性酸化物と絶縁体から構成される複合セラミックキャパシタの作製方法を確立しました。この成果では、通常1000℃前後の高温熱処理が必要になるプロセスを300℃以下の低温プロセスに置き換えることが可能となり、耐熱性の低い導電性の材料と絶縁性のセラミックスを複合化することで、非常に高い比誘電率を示す複合キャパシタが作製できることを実証しました。耐熱性の低い材料とセラミックスとを複合化することができる本手法は、キャパシタ以外の材料についても様々な応用展開が期待されます。

 上野准教授は、「この度は、「日本セラミックス協会 進歩賞」という大変栄誉ある賞をいただき,誠に光栄に存じます。これからも新しいセラミックス材料開発に尽力していく所存です。また本研究を推進するにあたりまして、多くの方々にご支援、ご協力を賜りました。ご関係者の皆様にはこの場をお借り致しまして、深く御礼申し上げます。」とコメントしています。

 

上野慎太郎准教授(左)

上野慎太郎准教授(左)

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