熊田教授、原本准教授、兼本助教が受賞
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2015年06月08日
山梨科学アカデミーの大村智会長(右から2人目)
と記念写真におさまる熊田教授(左から2人目)と原本准教授(右端)
熊田伸弘 教授(クリスタル科学研究センター)が、公益社団法人山梨科学アカデミー による「第20回山梨科学アカデミー賞」を受賞いたしました。また、国際流域環境研究センター の原本英司 准教授と工学部電気電子工学科 の兼本大輔助教(現在、米国スタンフォード大学へ留学中)が、「第20回山梨科学アカデミー奨励賞」を受賞しました。
山梨科学アカデミー賞は、学術研究、技術開発及び教育等の分野において著しい実績を挙げた、山梨県に関わりを有する個人又はグループに授与されるものです。「水熱反応による新しい無機化合物の探査と応用に関する研究」で受賞した熊田教授は、水熱反応を用いて多様な結晶構造を持つ新しい化合物の合成に成功するとともに、これら新規化合物の種々の特性評価を行うことで新たな機能性材料としての活用に向けた有用な知見を得ており、今後の超伝導体等の分野での技術革新への寄与が期待されることが高く評価されたものです。
山梨科学アカデミー奨励賞は、学術研究、技術開発及び教育等の分野において優れた成果を収め将来を嘱望される、山梨県に関わりを有する個人又はグループに授与されるものです。
「水環境中の健康関連微生物の動態解析に関する研究」で受賞した原本准教授は、山梨県内の河川や下水処理場を主なフィールドとしてノロウイルス等の除去効果を定量的に明らかにする等、様々な形で水環境中の病原微生物の動態について報告し、浄水処理で使用される塩素消毒がノロウイルスの不活化に有効であることを世界に先駆けて明らかにする等、国内外で高い業績を挙げていることが高く評価されたものです。
「超低消費電力・超高精度変換を両立するA/D変換LSIに関する研究」で受賞した兼本助教は、オペアンプを各回路間で共有することで実装数を削減することを考案し、理論的解析、実験を通じて実装数を7割削減して動作消費電力を低減し、実用化への可能性を示したことが高く評価されたものです。