森勢助教がFIT奨励賞を受賞

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2013年09月26日

 

 大学院医学工学融合学域生体環境医工学系(コンピュータ理工学科)の森勢将雅特任助教が第12回情報科学技術フォーラムFIT2013(鳥取大学(鳥取県鳥取市):9月4日(水)~6日(金)開催)において、FIT奨励賞を受賞しました。同賞は2013年から新設されたもので、セッション毎に優秀な1つの発表に授与されるものです。

受賞対象研究は「GPGPUによる音声分析合成システムTANDEM-STRAIGHTの高速化」で、これは、世界最高峰の品質で音声を合成可能な音声分析変換合成方式
TANDEM-STRAIGHTの計算時間を短縮するため、GPUと並列処理による計算時間の削減について検討したものです。

TANDEM-STRAIGHTは、音声のピッチや声質、体の大きさなどの様々な属性を操作するためのツールです。国内外の数多くの研究プロジェクトの基盤技術として利用されているSTRAIGHTを2007年に森勢助教が根本的に再構築したもので、世界中の研究機関で利用されており、その高速化の実現は音声研究分野にとって大きな貢献となります。

森勢助教は「名誉ある賞をいただき大変嬉しく思っております。今後も継続して研究を進め、より多くの研究機関で本システムを利用して頂けるよう改良を進めていく予定です。」と話しています。

* GPGPU :GPUは3Dグラフィックスの表示に必要な計算処理を行う半導体チップで、GPGPUはGPUの演算能力を画像処理以外の目的に応用する技術のことである。

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