AIとIoTによるデザイン
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- 工学部 コンピュータ理工学科担当
- 教授 豊浦 正広
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デザイン(設計)は,芸術的な作品を作ることだけではなく,人間の世界のかたちを決める仕組みも指します.AI(人工知能)はコンピュータ上でデータから知識を抽出することに役立ち,IoTは実世界のデータをコンピュータが扱える形に取り込むことに役立ちます.人工知能の発展とIoTの民生化によって,これまでは考え及びもしなかったデザインの実現が可能となってきています.
テキスタイルデザインでは,一定範囲以内の間隔に経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を交差させるという制約を満たしながら,モチーフの陰影をよく表現するようなパターンの作成を支援します.モチーフの表現に最適な色の糸の組み合わせを求めることも,画像処理が得意とするところです.導電性繊維を織り込むことで,押した位置がわかるような布も実現できています.
教室解析では,教室内のカメラで撮影された映像から,各時刻で行われた活動を認識し,一覧できる形で可視化することによって,授業デザインに活かす試みを行っています.IoTセンサは,カメラよりもさらに細かな受講者の状態を把握するに役立ちます.計測-解析-デザイン のループによって,人間の世界のかたちを作り替えることを目指しています.
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