地震および豪雨による地盤災害の発生メカニズムと防災に関する研究

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 私たちの研究室では,地震時に発生する液状化や豪雨や地震時に発生する土砂災害富士山で発生する雪代災害などに関する研究を行っています.地盤に関係する災害を地盤災害と呼んでいます.どのような場所でどのような理由で地盤災害が発生するのか現場で調査を行うことにより,そのメカニズムを解明し,防災・減災に役立てています.ここでは,私たちが行っている研究例をいくつか紹介します.

1. 地震による砂地盤の液状化
 東日本大震災では多くの場所で液状化被害が発生しました.液状化とは,普段は安定している砂地盤が地震時に液体のようになる現象です.文字どおり砂地盤が液体のようになるのですから,建物のように水よりも重たいものはずずぶずぶと沈み,逆にマンホールのように全体として水よりも軽いものは浮き上がります.写真1は2004年10月23日の新潟県中越地震で発生した液状化時のマンホールの浮き上がりです.また写真2は,2011年3月11日の東日本大震災での浦安市の液状化被害で,噴砂がいくつも繋がっており広範囲の液状化が発生したことが分かります.液状化は地下水の水圧が上昇するために発生しますので,液状化が起きると地面に亀裂が入りそこから水と砂が噴出(噴砂)します.東日本大震災では,戸建住宅の液状化被害が甚大でした.液状化が発生する場所には地盤の特徴がありますので,その場所や被害の大きさ,建物の液状化被害を軽減する方法などについて,研究しています.

2. 豪雨や地震による地盤災害
 土砂災害は豪雨だけではなく,地震時にも発生します.写真4は,2004年新潟県中越地震で発生した岩盤崩落です.岩盤が大規模に崩落して,道路が岩盤で覆われていることが分かります.台風のような豪雨による土砂災害は毎年のように日本を襲っています.写真3は2011年の台風12号で発生した山梨県大月市での深層崩壊の全景です.山頂付近から大きな崩壊が発生していることが分かります.川を堰き止めることは無かったので,下流に土石流は発生しませんでした.しかし,このような大規模な斜面崩壊が発生すると川を堰き止め下流に大災害を起こす可能性があります.

3. 富士山での雪代災害
 富士山では,春先の雪解け時に気温が上昇し,降雨があると,雪泥流が表層のスコリアを巻き込んで,雪代という土石流災害が発生することがあります.写真5,6は,2007年3月25日に富士山静岡県側5合目付近で発生した雪代災害の全景です.道路が串刺し状の土石流によって被害を受けていることが分かります.雪代の発生予測に関する研究を行っています.

地震および豪雨による地盤災害の発生メカニズムと防災に関する研究

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