光機能性無機材料の合成と構造解析

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 私たちの身のまわりにはテレビ、パソコンなどの表示装置や照明など、発光現象を利用した家電が数多く存在し、必要不可欠なものとなっています。発光はLEDや蛍光体と呼ばれる材料を用いて、電気エネルギーや目に見えない光(紫外線)のエネルギーを目に見える光(可視光)に変換する現象です。我々のグループでは、これまでに発見された発光材料を、原子・分子レベルの構造的観点から精査し、得られた結果をもとに新たな発光性無機結晶のデザインや開発、評価を行っています。結晶は原子(イオン)が周期的に配列した規則正しい構造をもつ物質です。様々な原子がどの位置にあり、どのような周期をもつかによって物質がもつ電気的・光学的・力学的性質が大きく変化します。結晶構造のような目に見えない構造をいろいろな装置を使って調査し、性質に関わるエッセンスを抽出する研究は材料開発をする上で大変重要で、今後の社会の発展にも有用なスキルです。みなさんも我々と一緒に新たな光学材料を発見してみませんか?

光機能性無機材料の合成と構造解析

研究のおおまかな流れ