金属の材料特性に関する研究
- 工学部 機械工学科担当
- 教授 中山 栄浩 (助教 猿渡 直洋)
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私たちはさまざまな金属製品の恩恵を受けて暮らしています.鉄鋼を始めとするさまざまな金属は,化学成分や加工状態あるいは熱処理状態に関連して性質(材料特性)が変化します.したがって,金属の性能を最大限に生かすためには,材料特性に及ぼす影響因子の研究が重要となります.以下では,自動車に関連する2つの研究テーマについて紹介します.
★★Al-Si系合金鋳物の高靭性化★★
自動車のホイールやエンジンには,AlとSiの合金鋳物が使われています.鋳物は安価に製造できるという素晴らしい特徴をもっていますが,粘り強さ(靭性)に劣ります.そこで私たちは,Al-Si系合金鋳物の靭性を改善するための研究を行っています.
★★Al-Mg系およびAl-Mg-Si系合金のミクロ組織と材料特性★★
AlとMgの合金ならびにAlとMgとSiの合金が自動車のボディパネルやフレームに使用され始め,それらの使用量は年々増加しています.これらのアルミニウム合金には,強度や靭性だけでなく,高いレベルでの成形性も要求されています.そこで私たちは,アルミニウム合金のミクロ組織が,強度や成形性などの材料特性に及ぼす影響について研究しています.
(社団法人日本アルミニウム協会HPより)