電子輸送や生体医用に向けたレーザー波形制御技術の研究

電子輸送や生体医用に向けたレーザー波形制御技術の研究

レーザーは非接触非侵襲で対象物質を特定し自由に動かすことができるため電子機器開発や生体医用まで様々な分野で技術革新が進むことが予想されています。

私たちの研究室ではレーザー光の波形をフェムト(10-15)秒という極めて短い時間単位で精密に設計することができる独自のレーザー波形整形技術を世界に先駆け開発しています。レーザーの時間波形を電子や原子核の動きに合わせて追随するように設定すると、空間中の狙った位置にてあらゆる物理現象や化学反応を意図的に引き起こすことができます。

この独自技術を核として電子輸送や化学反応制御、生体医用、エネルギー伝達に至るまで幅広い応用に向けて独創的な手法を提案しています。

①レーザー光で半導体中の電子に回転方向の情報量(スピン)を追加し高速通信に活用する

②生体関連タンパク質の構造や反応をレーザー光で制御し生体医用に活用する

③レーザーのエネルギーを時空間的に一点に集中しマイクロ流路などの動力源とする

これらの研究は国際共同研究により開発を進めています。(国際共同研究シンポジウムhttp://itolab-symposium.yamanashi.ac.jp/)今、社会で強く求められている国際競争を意識した技術開発を実体験しながら研究開発者、エンジニアとしての能力を磨くことができます。

ぜひホームページもご覧ください。共同研究や研究室の見学に興味がある方はお気軽にご連絡ください。

電子輸送や生体医用に向けたレーザー波形制御技術の研究

図 開発したレーザー波形制御システムにより対象試料の運動に最適化した波形設計が可能となりました。