ミクロレベルのエネルギー制御に関する研究
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- 工学部 電気電子工学科担当
- 教授 内山 智香子
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私たちの普段の暮らしでは、熱は「熱いもの」から「冷たいもの」へ流れることが「常識」となっています。しかし、原子・分子レベルでは、その「常識」を超えた現象(例えば、「冷たいもの」から「熱いもの」に熱を汲み出すことなど)が起こりえます。私の研究室では、このようなミクロレベルの熱の流れの本質を突き止め、それをエネルギー制御に役立てることを目指した研究を行っています。
ここまで読んでいただいた皆さんのなかには、もしかしたら次のような疑問を持たれた方もいるかもしれません。「いま問題となっているのは、地球レベルでエネルギーをどのように有効利用するかであって、ミクロレベルは関係ないのではないか?」など。これは大変もっともな疑問です。しかし、例えば次のようなことを考えてみてください。もし、冷たい外界から熱を汲み出すことのできることのできる素子で壁を覆いつくすことができれば、暖房の役割を壁の素材が担うことができます。高性能な素子ができれば、暖房は不要になるかもしれません。しかし、そのためには、多くの基礎研究が必要です。
ミクロレベルのエネルギー制御を目指して、みなさんと一緒に研究できるのを楽しみにしています。
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