高速光信号処理技術とその光ファイバ通信への応用

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 生活に欠かせなくなった携帯電話やインターネットなどの通信サービスは光ファイバ通信技術に支えられています。私たちは光ファイバ内やアクリル基板上に作った微細な光回路で光信号に様々な処理を行う光信号処理技術を研究しています。

 一本の通信路を同時に複数の送信機と受信機で利用する技術を「多重化」といいます。光信号の多重化の実現方法として私たちは「光符号分割多重方式」に注目して研究を行っています。この方式では、光信号に送信機で「符号」と呼ばれる鍵をかけて(符号化して)送信し、受信機ではこの鍵を開けて(復号化して)受信します。鍵(符号)が一致しないと信号を取り出せないため、送受信機のペア毎に異なる鍵(符号)を用いることで多重化が実現になります。

 符号の設計、符号化・復号化に用いる光符号器・復号器の開発、数値解析や実験を通じた光符号分割多重通信システムの性能解析、性能向上のための信号処理技術の開発など,光符号分割多重技術に関する様々な研究課題に積極的に取り組んでいます。

高速光信号処理技術とその光ファイバ通信への応用

実験と受信信号(Optics Express, Vol.28, No.3, pp.3298-3307より抜粋)

高速光信号処理技術とその光ファイバ通信への応用

符号器・復号器作成装置

高速光信号処理技術とその光ファイバ通信への応用

高速光ファイバ通信実験系