人々と社会の幸せを目指した人間中心のものづくりへ向けて

人々と社会の幸せを目指した人間中心のものづくりへ向けて

 私たちのまわりには、たくさんのコンピュータがあり、現在の社会生活はコンピュータによって支えられています。たとえばスマートフォンは、現在の生活に欠かせないコンピュータですし、スマートフォンを使ってメッセージや情報をやり取りするためにはコンピュータのネットワークが必要です。そして、これらのコンピュータは、過去の研究者や技術者が開発して実現してきたものです。

 また、コンピュータには必ず、そのコンピュータを使う人(ユーザ)がいます。ユーザにとってのコンピュータの使用体験(ユーザ体験)をいかに的確に実現できるか、これまでにない新しい体験を実現できるか、という視点が、現在のコンピュータの開発ではとても重要視されています。そしてその延長線上に、人々と社会の幸せをどのように実現できるか、という明確なメッセージが求められています。ただ単に新しい仕組みや機能をコンピュータに組み込めばそれで十分という時代は終わったのです。

 私たちの研究室では、人々と社会の幸せを目指した人間中心のものづくりへ向けて、コンピュータのユーザ体験の視点から研究を進めています。コンピュータの新しいユーザインタフェースを開発するときには、どのような在りたい未来があり、それを目指してどのようなユーザ体験を提供するのかを考えます。

 具体的なプロジェクトとして、情報を手にとって扱えるようにする技術を実現したタッチ画面装置を作成したり、山間へき地の専門医療不足を解消することを目指した遠隔眼科診断装置を開発したりしてきました。近年では、使っていくうちにユーザの主観的な幸福度が高まるような文字入力アプリを開発しています。このような様々な研究プロジェクトをとおして、私たちは人々と社会の幸せを目指したものづくりへ取り組んでいます。

 

(写真上から:タッチ画面のテスト風景、開発した眼科用医療機器)

人々と社会の幸せを目指した人間中心のものづくりへ向けて

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