
健康と安全
2B
大学の油田:バイオディーゼル燃料(BDF)
資源循環型ものづくり実習で環境リーダーになろう!
担当教員・所属学科・職
担当教員 | 所属学科 | 職 |
---|---|---|
竹内 智(代表) | 環境科学科(生命環境学部) | 教授 |
御園生 拓 | 環境科学科(生命環境学部) | 教授 |
特徴
バイオマス(生物資源)は、再生可能とカーボン・ニュートラルという性質を持っており、地球温暖化防止や化石燃料の使用削減という面で期待されています。
山梨大学には全国大学に先駆けてBDF精製装置が導入されており、学生食堂や附属学校園、大学病院などから排出される廃食用油を精製してつくられたBDFがシャトルバスや農業トラックなどの燃料として使用されています。
この取り組みでは、大学において廃食用油の回収から精製、石けんやエコキャンドルの製作を体験学習します。さらに、エコ検定やISO内部監査員の資格を目指すなかでいろいろな環境問題を学習することになります。このように環境実践と環境センスを身に付けた地域の環境リーダーを育成することがこの取り組みの目的です。
キーワード
- バイオマス
- 再生可能
- カーボンニュートラル
- 地域密着
- 環境実践
- 地域環境リーダー育成
- 廃食用油
- メタノール
- 水酸化カリウム
- メチルエステル化
- 再生可能エネルギー
- 食糧問題
- 地球温暖化
- エコ検定
- ISO内部監査員
習得できる知識・技能・精神
[ 知識 ]
- バイオマスの特徴(再生可能、カーボンニュートラル、地域密着)
- メチル・エチルエステル化
- バイオディーゼル燃料(BDF)の特徴や動向
- 地球規模の環境問題(温暖化、食糧・人口・エネルギー問題等)
- ISO14001に関する知識
[ 技能 ]
- BDF精製に関する技能全般(精製、回収、搾油)
- 省エネナビの使用法
- ISO14001内部監査員資格
- ECO検定資格(環境社会検定試験)
[ 精神 ]
Think globally, act locally !
将来の展望
地域における環境リーダー
持続可能な社会の創生に貢献できる人
活動内容の概要
[ 1年次後期 ]
- バイオディーゼル燃料(BDF)を取り巻く社会的背景や技術,今後の取り組み課題などについての総論に関する講義。
- BDF精製実験廃食用油とメタノール、水酸化カリウムを混合してBDFを作る。精製方法の違いを習得。
- 各種のBDF(静置、水洗浄、NERO)について比重とグリセリン量を測定から品質管理を学ぶ。
- 大学のBDF精製プラント(NERO)の実習BDF精製、空き缶処理、比重測定、搾油機でナタネやヒマワリから搾油、プラントの電力消費量測定、廃油回収など。
- ECO検定の資格を得るための学習方法を学ぶ。
[ 2年次 ]
- 大学のBDFプラント実習(後輩の指導)。
- 廃食用油の利活用として廃油石けんやエコキャンドル作りを実習する。油成分のにおいを消す手法を学ぶ。
- 山梨大学ISO14001の内部監査委員の資格を取る。
[ 3年次 ]
- 大学のBDFプラント実習(後輩の指導)。
- 山梨大学の内部監査を行う。
- 模型用小型ディーゼルエンジンとディーゼル発電機にBDFを燃料として稼働させる。
活動風景


山梨大学のBDF精製プラント
