プロフィール

2012年3月  東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻博士課程修了 博士(工学)
2012年4月  日本学術振興会特別研究員(PD)(受入先:(独)物質・材料研究機構)
2012年11月  現職

研究分野

人工光合成、電気化学、光化学、固体物理学

ユビキタス元素を用いた新規多電子移動触媒の創製

現在、地球上に降り注ぐ太陽光エネルギーは年間当たり約120,000TWと人類全体が年間に使用するエネルギーの約8,000倍にも相当することから、光エネルギーを貯蔵可能な化学エネルギーに直接変換する人工光合成が持続可能なエネルギー獲得手法の一つとして期待されている。光反応プロセスは一般的に大きく分けて光吸収、電荷分離、そして界面での化学反応の3つで成り立っているが、人工光合成の実現に向けては特に化学反応を効率良く進行させることが解決すべき重要な課題の一つになっている。これはCO2固定や水からの酸素発生などの光合成反応をエネルギーロス少なく進行させるためには触媒と反応基質の間で複数個の電子の授受を同時に行う多電子移動反応を駆動する必要があり、その制御手法が現在なお理論的にも経験的にも確立されていないことに由来する。そこで本研究では、触媒材料設計に固体物理学や生化学などの異分野の知見を導入することにより高活性多電子移動触媒を創製することを目指し、さらにユビキタス元素を用いてこれを実現することを目的とする。

髙嶋 敏宏
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