松吉助教が最優秀論文賞と論文賞を受賞

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2015年03月31日

松吉俊助教(工学部コンピュータ理工学科)が2014年の最優秀論文賞と論文賞を受賞しました。これらの賞は、2014年の論文誌に掲載された論文28編のうち、1割程度の論文(最優秀論文集は1編)に対して与えられるものです。

 最優秀論文賞を受賞した「日本語文章に対する述語項構造アノテーション仕様の考察」は、コンピュータが日本語テキストを自動解析する時に重要となる技術である「述語項構造解析」の仕様について議論・考察したものです。現状の問題点について深く整理し、その改善策を提案しています。

 論文賞を受賞した「否定の焦点情報アノテーション」は、コンピュータが「否定」を上手に扱うための基盤を提供するものです。「雪が降っていたので、ここに車では来ませんでした。」に対して、コンピュータが「(車以外の方法で、) この人はここに来た」と推測できるように、否定の焦点情報を付与したテキストデータを構築しました。このデータを使ってコンピュータが否定の焦点を自動認識する枠組みを提案しています。

 受賞した松吉助教は、「自然言語処理の分野で大変名誉ある賞を同時に2つ受賞でき、とても光栄に存じます。日本語テキストの高度な処理に、述語項構造解析の技術や否定を扱う枠組みは欠かせないものと思っております。これからも言語の意味を扱う研究に真摯に取り組んでいきたいと思います。」と話しています。

 

 

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