環境社会創生工学専攻

自然と調和し、安全で持続可能な共生社会の実現に向け、各種技術を開発

本専攻は、従来の工学技術の範疇にとどまらず、より広範な社会的分野への応用が可能な理論的・方法論的な教育と研究により、自然と調和し安全かつ持続可能な社会を構築する科学的基礎を確立することを目的としています。教育上の目的の一つは、環境社会創生の対象(社会基盤施設とそれを取巻く環境)の計画、設計、建設、計測、管理、保全に関わる専門技術を習得して、新しい時代の要請に応える社会基盤の創造を推進する人材の養成です。もう一つの目的は、人と自然、人と人との共生社会の創生に関わる根源的な課題を、多様な観点から考察し、持続可能な社会の条件を明確化する能力をもち、かつ課題解決のために必要な社会予測・評価方法を習得した人材の養成です。以上の本専攻の目的は、下記の3分野と1特別コースでの教育研究を通じて実現されます。

環境社会システム工学分野

  • 環境と調和した安全で持続可能な社会の構築のために必要な社会基盤の整備・保全に関する技術の基礎研究と開発

環境創生工学分野

  • 工学諸分野の融合による自然機能開発に関する技術の基礎研究と開発

環境社会評価分野

  • 持続可能な社会の実現に貢献することができる、政策・施策・計画の結果予測ならびに評価手法の開発

国際流域総合水管理特別コース

  • 流域管理の総合的科学技術とそれを流域固有の条件に適用する手法の開発

主な研究テーマ

環境社会システム工学分野

  • 橋梁の性能評価と設計への応用
  • コンクリート構造の耐震性・耐久性の評価
  • 景観・交通を軸とした地方都市の計画 *
  • 流域水文循環過程、河川土砂動態 *
  • 環境微生物学およびその環境保全への応用 *

環境創生工学分野

  • 水質源管理、地球水環境監視、熱帯の水文・水資源 *
  • 植物成分の機能解析とその変換利用技術
  • 工業微生物の探索、工業用菌株の育種及びその特性遺伝子の解析
  • 経済学・心理学的交通行動分析手法の交通計画への応用

環境社会評価分野

  • 微量汚染物質の挙動/ナノ工学/生態系の解析/生命系と人間社会
  • 都市空間のデザイン/都市管理のガバナンス/政策評価
  • 環境情報の取得と活用/エネルギー需給システム/複雑系解析

国際流域総合水管理特別コース

  • 総合的流域管理に関する研究(具体的には*印の研究テーマ)